3Dプリンター大型出力サービスの料金と依頼時の注意点を解説

導入

この記事のポイント

3Dプリンター大型出力サービスは幅1,680mm超の造形にも対応できる。料金はサイズや素材で変わり、分割接着や搬入経路の事前確認が依頼成功のカギとなる。

3Dプリンター大型出力サービスの料金と依頼時の注意点を解説

「大型の造形物を作りたいけれど、通常の3Dプリンターでは対応できるか分からない」

こうした疑問に答えます。

本記事の内容

  • 大型出力サービスで作れるサイズと用途
  • 料金相場と依頼時の注意点
  • 依頼から納品までの流れ

3Dプリンターの大型出力サービスを使えば、幅1,680mmや全高3mを超える造形物も依頼できます。

分割接着や搬入経路など大型ならではの確認事項を押さえておけば、安心して依頼できます。本記事を読み進めて、失敗のない大型造形の依頼につなげてください。

3Dプリンター大型出力サービスで作れるサイズと用途

3Dプリンター大型出力サービスは、一般的な3Dプリントサービスの機材では対応できない大きさの造形物を作れる点が特徴です。自社で機材を保有せずに3Dプリンターに依頼して巨大なモデルを製作したい場合に、非常に便利な仕組みとなっています。まずは対応サイズと活用シーンを確認しましょう。

対応できる造形サイズの目安

一般的な3Dプリンターは一辺30cm程度までの造形が限界です。大型出力サービスでは、幅1,680mmや全高3mを超える造形物にも対応する事業者があります。

サイズが大きくなるほど出力時間も長くなり、数時間から十数時間かかることも珍しくありません。依頼前に希望サイズが対応範囲に収まるか確認しておきましょう。

大型造形が活躍する用途

大型造形は、イベント展示物や巨大フィギュア、工業試作、建築模型など幅広い用途で活躍します。実物大に近いサイズで確認できるため、完成イメージを共有しやすい点が強みです。

研究機関や製造業の現場では、実寸大の試作パーツを検証する目的でも利用されており、こうした導入事例や最新情報はシェアラボなどの専門ポータルサイトでも多く紹介されています。

大型造形に使われる素材

大型造形にはABSやASAなどの樹脂素材のほか、エンジニアリングプラスチックや透明素材、フルカラー樹脂も選べます。金属の3Dプリントサービスを利用すれば、ステンレス鋼などの金属材料を使った大型の部品造形にも対応可能です。

素材の種類特徴
ABS・ASA強度と扱いやすさのバランスが良い
エンプラ・スーパーエンプラ高い耐熱性・耐久性を持つ
透明素材意匠性を重視した造形に向く
フルカラー樹脂色再現を伴う展示物向き
金属(ステンレス等)強度が求められる部品向き

3Dプリンター大型出力サービスの料金相場

大型3Dプリンター出力サービスの料金は、通常サイズの造形よりも高額になる傾向があります。目安となる費用感をつかんでおきましょう。

サイズ別の費用目安

500mmから800mm程度の造形物は、5万円から20万円が目安です。1,000mmを超える大型造形になると、15万円以上かかるケースもあります。

車のグリルなど51cm×12cm×11cm程度の樹脂製パーツで約3.2万円から、52cm×16cm×71cmの大型筐体で約15.8万円からという事例もあります。サイズと形状の複雑さによって金額は大きく変わります。

素材や仕上げによる価格の違い

素材によって単価が異なる点も、大型造形ならではの特徴です。ポリプロピレンは比較的安価な一方、アルミニウムやステンレス、チタンなどの金属素材は単価が高くなります。

造形物の高さが大きいほど造形時間が伸び、価格に反映されます。粉やサポート材の除去、研磨などの仕上げ加工も、複雑な形状であるほど費用がかさみます。

見積もりで確認したいポイント

例えば自動見積もりができるdmm.makeなどの業者を使えば、3Dデータをアップロードするだけで概算が確認可能です。いくつかのサービスを比較し、実際に発注する際の見積もりを複数社から取ることが大切です。ただし大型造形は個別対応となることも多いため、担当者への直接相談も検討しましょう。

複数社から見積もりを取ることで、相場の範囲をつかみやすくなります。素材費・造形費・仕上げ費が総額に含まれているか、見積もり時にしっかり確認しておくと安心です。

3Dプリンター大型出力サービスを依頼するときの注意点

大型造形は、通常サイズの依頼にはない確認事項があります。トラブルを避けるために押さえておきたいポイントを紹介します。

分割接着や強度の確認

大型の造形物は、プリンターの造形範囲を超える場合、複数のパーツに分割して出力し、後から接着する方法が用いられます。分割面は積層方向に平行にすると強度が高くなり、ズレも起きにくくなります。

接着部分は完成後の強度に影響するため、様々な3Dプリントサービスを比較する際にも、求められる用途に応じて接合位置を調整してもらえるか業者に確認しましょう。接着剤の硬化には時間がかかるため、納期にも影響する点を理解しておくことが大切です。

搬入経路や設置スペースの確認

完成した大型造形物は、搬入経路の広さやドアのサイズによっては運び込めないことがあります。事前に搬入経路の寸法を確認し、業者に共有しておきましょう。

屋外設置やイベント会場への搬入を予定している場合は、設置サポートに対応しているかもあわせて確認すると安心です。

納期に余裕を持たせる

大型造形は出力時間が数時間から十数時間に及ぶうえ、分割接着や仕上げ加工の工程も加わります。通常サイズの造形より納期がかかることを見込んでおきましょう。

イベントや展示会など期日が決まっている場合は、早めに問い合わせて余裕のあるスケジュールを組むことをおすすめします。

3Dプリンター大型出力サービスの依頼から納品までの流れ

大型造形の依頼は、通常サイズと同じく数段階のステップで進みます。全体の流れを把握しておくと、スムーズに依頼できます。

ヒアリングとデータ確認

まず、作りたい造形物についてヒアリングを行います。3Dデータがある場合はアップロードし、サイズや形状に問題がないかチェックを受けます。

データを持っていない場合でも、写真やイラスト、図面をもとにデータ作成から依頼できるサービスもあります。大型造形は個別対応になりやすいため、早めに相談しておくと安心です。

見積もりと造形

使用する素材や造形方式、サイズ、数量をもとに見積もりが提示されます。内容に問題がなければ発注し、造形工程に入ります。

大型造形は出力時間が長く、分割して出力したパーツを接着する工程が加わることもあります。仕上がりイメージに不安がある場合は、事前に相談しておきましょう。

仕上げと納品・設置

造形後は、研磨や塗装などの仕上げ加工を行います。梱包後、発送または直接納品され、依頼者のもとに届きます。

イベント会場などへの設置が必要な場合は、搬入や設置作業に対応しているサービスもあります。必要であれば、見積もり段階で設置サポートの有無を確認しておきましょう。

まとめ:3Dプリンター大型出力サービスは事前確認が成功のカギ

3Dプリンター大型出力サービスの対応サイズや料金相場、依頼時の注意点、納品までの流れを紹介してきました。

本記事のポイント

  • 大型出力は幅1,680mm超の造形物にも対応できる
  • 料金はサイズや素材、仕上げによって変わる
  • 分割接着や搬入経路の事前確認が重要

本記事を参考にすれば、大型造形ならではの注意点を押さえたうえで、安心して3Dプリンター出力サービスに依頼できます。

サイズや素材で迷ったときは、お気軽にお問い合わせください。資料請求からも、対応可能な造形サイズについて詳しくご案内できます。

3Dプリンター大型出力サービスに関するよくある質問

参考文献

  1. 技術研究組合次世代3D積層造形技術総合研究組合(TRAFAM)研究開発内容
  2. 総務省 平成27年版情報通信白書 デジタルファブリケーション・3Dプリンター

執筆者

3D With 編集部
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編集部

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監修者

3D Withリサーチチーム
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リサーチチーム

3D Withリサーチチームは、3Dプリンティング・アディティブマニュファクチャリング(AM)分野の技術情報、市場動向、製品データ、国内外の公開情報を調査・検証する専門チームです。信頼性・正確性を重視し、公開前のコンテンツを専門的な視点から監修しています。

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