jlc3dpの3Dプリント料金・評判を初心者にもわかりやすく解説

導入

この記事のポイント

jlc3dpはJLCPCBグループが運営する3Dプリント代行サービスです。0.3米ドルからの低価格でSLAやMJF、SLMなど複数の造形方式に対応し、基板発注との同梱発送も可能です。

jlc3dpの3Dプリント料金・評判を初心者にもわかりやすく解説

「jlc3dpって聞いたことはあるけど、料金や納期、発注の流れがよくわからない。海外のサービスだし、安心して使えるのか不安。」

こうした疑問に答えます。

本記事の内容

  • jlc3dpのサービス概要と料金相場
  • 対応している造形方式と素材の選び方
  • 注文の流れと評判からわかる注意点

jlc3dpは、基板製造で知られるJLCPCBグループが提供する3Dプリントサービスで、0.3米ドルからという業界最安水準の価格が魅力です。

本記事を読めば、jlc3dpの料金の仕組みから注文の流れ、実際の評判まで一通り把握でき、安心して利用を検討できるようになります。まずはサービスの全体像から見ていきましょう。

jlc3dpとは

jlc3dpは、中国・深センを拠点とするJLCPCBグループが提供する受託型の3Dプリントサービスです。JLCPCBは基板製造で知られる企業で、EDAソフトウェアや基板製造、CNC加工などをシームレスに統合したものづくりプラットフォームを展開しています。

世界全体で470万を超える顧客IDを持ち、年間1000万件を超える発注をこなす実績があります。基板製造で培った低価格・短納期のノウハウを、3Dプリントにも展開しているのがjlc3dpの特徴です。

JLCPCBが提供する3Dプリントサービス

jlc3dpは、SLA(光造形)、MJF(ナイロン)、SLM(金属)、FDM(プラスチック)、SLS(ナイロン)、BJ(金属)など幅広い造形方式に対応しています。基板製造で有名なJLCPCBが手がけるサービスのため、電子工作や試作開発との相性も良好です。

項目内容
運営会社JLCPCBグループ(中国・深セン拠点)
対応造形方式SLA、MJF、SLM、FDM、SLS、BJなど
アカウントJLCPCBと共通アカウントで利用可能

個人でも法人でも利用できるサービス

jlc3dpは、手軽に使える個人向けの3Dプリントサービスとして、ホビー用途から企業の試作・量産まで幅広い層に利用されています。特に自作キーボードや電子工作の分野では、基板発注とあわせて筐体パーツを3Dプリントで作るユーザーが多く見られます。

アカウントの取得は簡単で、JLCPCBのトップページから登録すれば、3Dプリントサービスもすぐに利用できます。

日本からの利用と発送の対応状況

jlc3dpのサイトは日本語表示に対応しており、ヘルプセンターも日本語で用意されています。海外サービスながら、日本語で操作を進められる点は安心材料です。

発送はOCSなど複数の配送業者から選択でき、製造完了後1週間ほどで日本に届くのが目安です。海外からの発送となるため、国内サービスと比べると納期には余裕を見ておく必要があります。

jlc3dpの料金相場

jlc3dpのカスタム3Dプリントパーツは、0.3米ドルからという低価格が特徴です。実際の金額は、造形物の体積や選択する技術、材料、数量によって変動します。

正確な金額を知りたい場合は、公式サイトの即時見積もりページにデータをアップロードするのが確実です。会員登録をすれば、見積もり履歴も管理できます。

素材別の価格目安

同じ体積のパーツでも、選ぶ造形方式や材料によって単価は大きく変わります。樹脂系のSLAやナイロン系のMJFは比較的安価で、金属系のSLMは高くなる傾向があります。

造形方式主な材料価格帯の傾向
SLAレジン低価格
MJF・SLSナイロン中程度
FDMプラスチック低価格
SLM・BJ金属高価格

試作段階ではSLAやFDMなど安価な方式を選び、最終製品には強度に応じた材料を選ぶといった使い分けが有効です。

送料や配送方法による費用の違い

海外サービスのため、パーツ代金に加えて送料が発生します。配送方法にはOCSなど複数の選択肢があり、速さと価格のバランスで選べます。

同じJLCPCBグループの基板発注とまとめて注文すると、送料をまとめられるため、電子工作の筐体パーツなどを一緒に頼む場合はコストを抑えやすくなります。

見積もりを取る方法

見積もりを取るには、STL形式(推奨)などの3Dデータを公式サイトにアップロードします。見積もりページでは、一度に最大10ファイルまでアップロードでき、カート内では最大30ファイルまで管理できます。

材料や製造方法、数量を選ぶと、その場で概算価格が表示されます。正式な注文には、データの審査(レビュー)を経てからの本発注が必要です。

jlc3dpで対応している造形方式と素材

jlc3dpは、SLA、MJF、SLM、FDM、SLS、BJ、WJPなど幅広い造形方式を扱っています。方式ごとに得意な用途が異なるため、目的に合わせて選ぶことが仕上がりの満足度を左右します。

複数の方式を比較検討できるのも、専業サービスならではの強みです。まずは代表的な方式の特徴を押さえておきましょう。

SLA(光造形)とMJF(ナイロン)

SLAはレジンを使った光造形方式で、滑らかな表面仕上げと高精度なディテール表現が得意です。外装パーツやケースなど、見た目の美しさが求められる造形に向いています。

MJFはナイロン粉末を使う方式で、速度と精度を両立できます。表面仕上げが良く、歪みや変形が少ないため、機能パーツの試作にも適しています。

SLM(金属)とFDM(プラスチック)

SLMは金属粉末をレーザーで層ごとに溶融・融合させる方式で、本格的な金属の3Dプリントサービスとして複雑な形状の金属部品を直接製造できます。強度が必要な最終製品や機能試作に向いています。

FDMは熱で樹脂を溶かして積層する方式で、簡易試作に便利です。コストを抑えたい初期段階の形状確認などに向いています。

用途に合わせた素材の選び方

用途おすすめの方式
見た目重視の試作SLA
機能確認の試作MJF・SLS
強度が必要な最終製品SLM
低コストの形状確認FDM

用途と予算のバランスを見ながら方式を選ぶことで、無駄なコストをかけずに目的の造形物を手に入れられます。

jlc3dpの注文の流れ

jlc3dpの注文は、アカウント登録、データのアップロード、材料選択、仮発注、本発注という流れで進みます。JLCPCBの基板発注と共通のアカウントを使うため、すでに基板を発注したことがある人はすぐに利用できます。

初めての場合でも、画面の案内に沿って進めれば大きく迷うことはありません。順を追って見ていきましょう。

アカウント登録とデータのアップロード

まずJLCPCBのアカウントを登録します。登録後、STL形式(推奨)、STP、STEP、OBJなどの3Dデータを見積もりページにアップロードします。

一度に最大10ファイルまでアップロードでき、カート内では最大30ファイルまで管理できます。複数のパーツをまとめて発注したい場合にも対応できる仕様です。

製造方法と材料を選ぶ

データをアップロードしたら、製造方法と材料、数量、使用用途を選択します。選択した内容に応じて、その場で概算価格が表示されます。

用途を入力しておくと、適切な材料選びの参考になります。内容が確定したらカートに入れて次のステップに進みます。

仮発注のレビューと本発注

カートに入れたら、配送先住所と配送方法を選択して仮発注します。仮発注の段階では支払いは発生せず、jlc3dp側でデータの審査(レビュー)が行われます。

審査が完了すると正式な見積もりが確定し、支払いを済ませることで本発注となります。データに不備がある場合は、この段階で修正の案内が届きます。

jlc3dpを利用するメリット

jlc3dpを利用する最大のメリットは、業界最安水準の低価格で3Dプリントを試せることです。基板製造で培った量産ノウハウを活かし、トータルコストを抑えた価格設定を実現しています。

「早い・安い・キレイ」と評されることも多く、コストと品質のバランスを重視する読者に選ばれています。

業界最安水準の低価格

カスタム3Dプリントパーツは0.3米ドルから提供されており、安い3Dプリンター出力サービスを探している層にとって非常に魅力的な選択肢です。国内大手のdmm.makeなどの受託サービスと比較しても、試作段階のコストを大きく抑えられる可能性があります。

価格は体積や材料、数量によって変わるため、実際に見積もりを取って比較することをおすすめします。

JLCPCBの基板発注とまとめて注文できる

jlc3dpは、基板製造サービスであるJLCPCBやCNC加工サービスと同梱で発注・発送できます。基板と筐体パーツを同時に発注すれば、送料を1回分に抑えられます。

電子工作や自作キーボードなど、基板と3Dプリントパーツの両方が必要なプロジェクトでは、このまとめ発注が特に有効です。

幅広い造形方式に対応している

SLA、MJF、SLM、FDM、SLSなど複数の造形方式を1つのサービスで使い分けられる点も強みです。試作段階と最終製品で方式を変えたい場合も、同じアカウントから発注できます。

複数の方式を比較しながら選べるため、用途に最適な素材選びがしやすくなります。

jlc3dpの評判と利用時の注意点

jlc3dpの評判を他の3Dプリントサービスを比較しながら見ていくと、価格と品質のバランスの良さを評価する声が目立ちます。海外サービスながら安全に利用できるサイトであることも、複数の第三者評価サイトで確認されています。

一方で、対応素材やカラーの選択肢は競合サービスと比べて少ないという指摘もあります。良い点と気になる点の両方を押さえておきましょう。

良い評判

単色の造形であれば品質は十分高く、コストパフォーマンスに優れているという評価が多く見られます。家庭用3Dプリンターでは難しい高強度・耐熱性・金属素材にも対応できる点も支持されています。

  • 完成品の品質に驚いたという利用者の声
  • 単色印刷のコストパフォーマンスの高さ
  • 基板発注とまとめられる利便性

気になる評判

対応する材料やカラーの種類は、一部の競合サービスと比べると少ないという指摘があります。フルカラー出力(WJP方式)は価格が高めで、多色表現が必須でない限り利用のハードルが上がります。

海外からの発送となるため、国内サービスよりも到着まで日数がかかる点も考慮しておく必要があります。

利用する際の注意点

初めて利用する場合は、いきなり本番のパーツを発注するのではなく、小さなモデルでマテリアルサンプルを作っておくと安心です。数ドル程度で素材の質感を事前に確認できます。

データの審査で不備が見つかると本発注までに時間がかかるため、設計ガイドラインを事前に確認しておくことも失敗を防ぐポイントです。

まとめ:jlc3dpは低価格で試作を進めたい人に向いた3Dプリントサービス

ここまで、jlc3dpのサービス内容、料金相場、対応素材、注文の流れ、評判を紹介してきました。0.3米ドルからという価格と、SLAからSLMまで幅広い造形方式に対応している点がjlc3dpの強みです。

本記事のポイントをおさらいします。

本記事のポイント

  • 体積や材料で料金が決まり即時見積もりが可能
  • JLCPCBの基板発注とまとめれば送料を抑えられる
  • アカウント登録とデータ入稿だけで発注が完結

jlc3dpの仕組みと料金相場がわかれば、試作品や電子工作の筐体パーツなど、コストを抑えたい造形物の外注先として検討しやすくなります。

まずは小さなモデルで見積もりを取り、実際の価格感や納期を確認することから始めてみてください。

jlc3dpに関するよくある質問

参考文献

  1. JLC3DP公式サイト「オンライン3Dプリントサービス」
  2. JLC3DPヘルプセンター「3Dプリント部品の価格はいくらですか」
  3. JLCPCB公式サイト「エンジニアとホビイストのための最も効率的なPCBソリューション」

執筆者

3D With 編集部
3D With 編集部

編集部

3D With編集部は、3Dプリンティング・アディティブマニュファクチャリング(AM)業界の最新ニュース、技術解説、市場動向、製品情報をわかりやすく発信する専門編集チームです。国内外の信頼できる情報をもとに、製造業の意思決定に役立つコンテンツを提供しています。

監修者

3D Withリサーチチーム
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リサーチチーム

3D Withリサーチチームは、3Dプリンティング・アディティブマニュファクチャリング(AM)分野の技術情報、市場動向、製品データ、国内外の公開情報を調査・検証する専門チームです。信頼性・正確性を重視し、公開前のコンテンツを専門的な視点から監修しています。

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